母を偲んで〜  最後の晩餐 2021年大晦日〜

今年の1月に母が亡くなってもうすぐ1年が経ちます

 

母は2016年に胸のしこりを自分で見つけ、すぐに病院に行き検査をしました

乳ガンと診断され、今乳ガンは治らないガンではないので、おそらく手術後ホルモンの薬を飲めば、大丈夫でしょうと診断を受けました

 

2017年の年明けに手術で全摘をし

摘出した癌細胞を検査したところ、悪性の陰性でした

 

ほとんど高齢者は陽性が多く、ホルモン剤を毎朝飲めば乳ガンは生存率も高いのですが陰性の場合放射線治療抗がん剤投与しか治療方法がなく、85歳という年齢から考えて経過観察を選択しました

 

高齢なので癌の再発が早いか?寿命が尽きるのが早いか?

定期的に通院、検査を繰り返していました

 

2年後に胸の皮膚に再発

35回の放射線治療を受けました

毎日病院に連れて行くので家族で協力して乗り切りました

この時細胞を採取して病理検査をしましたが、やはり陰性でした

 

そして2年後

又皮膚に再発〜

陰性の乳がんは本当に増殖しますね

 

その時タイミング悪く手術をして下さった先生が辞めてしまっていて、外科部長という肩書きの先生に変わりました

 

2回目の診察の時に抗がん剤治療をした方がいいといわれ、飲み薬を処方されました

そこからが転落の一途

 

飲み薬を飲んでから、食欲がなくなり、どんどん衰弱して行きました

そして夜中にトイレに立った時転倒、救急車で病院に搬送され入院することになりました

採血の数値が悪く外科部長にどういうことか確認したところ、抗がん剤は飲まなくてもいいと(えっ⁉️)

私は母の様子の移り変わりを見て

抗がん剤って怖いな〜と思いました

 

癌は治る場合もあり、母の場合は早期発見でしたが

陰性だったので、治療法がなく経過観察しかなかったので

再発するしかなかったと思います

 

この後今度は家の前で転倒し、又救急車で病院へ〜

もう家で面倒見るのは無理と判断してリハビリ病院に転院後、サービス高齢者住宅に入居しました

 

これは2021年大晦日の家族写真です

お昼から夕方まで家族揃って食事をして母にとってはひ孫とも遊べました

母との最後の食事です

抗がん剤の後遺症なのか、食欲が最後まで戻りませんでしたが、家族全員揃って記念写真も撮れて、最後に全員が母と会えて悔いはないです

 

母が長生きするのも並大抵じゃない〜

と言っておりました

 

母を教訓に私は私らしく老後を過ごして行きます